大和と蓮の日記 4

こんにちは。インターン生のYukineです。
今回は、大和のトレーニングの続きをお話ししようと思います。

これまで、子犬の大和にはSit、Look、Waitのトレーニングをしてきましたが、5週目に入ったところで「おいで」のトレーニングも始めました。おいで(come)のトレーニング方法は、SitしてWaitをさせたあとの解除として離れた所から「おいで」と声をかけて私の方まで来させたり、ボールのおもちゃを取って来させるためにおいでを使ったりします。しかし、割と普段から私について来てくれていたので「大和〜おいで〜」なんて言って自然に覚えさせることもできました。このトレーニングは大和にとっても遊びのようなものだったので、難しいトレーニングではなかったのかな?と思います。どちらかというと、その時はまだLookが完璧ではなったのです。Lookのトレーニング中は、大和は黒目だったので彼がしっかり目を見てくれているのかなかなか判断できず、「今の黒目の中心は一体どこを見ているんだ?」と苦戦しました 。しかし私のやり方のせいで彼を困惑させてしまわないように、わかりやすく伝えることが1番大切なことだと思って一生懸命大和と向き合いました。そしてこの頃にはトレーニングをする時間も工夫するようになりました。これまでは毎日昼間に大和とトレーニングをし、最後には楽しく終われるようにロープ遊びをしていたのですが、暑さのせいで、始めてからすぐにバテていたので、昼過ぎではなく夕方に時間帯を変えました。するとトレーニングも遊びもスムーズになってきて、たまには気が乗らない日なんてのもありましたが、大和も楽しんでくれていました。

6週目に入ったときは基本トレーニングの中では Lookのみ練習が必要で、それ以外は完璧でした。なので残す課題はLookを完璧にすることでした。

そして、既にインターンも残り最後の2週間となりましたが、また新たにトレーニングを増やしました。
一つは散歩トレーニングの最初のステップとして、犬が常に人の左側に付くようにするHeelというトレーニングを。もう一つは芸ですが、人の股をくぐっていくThroughという芸を教え始めました。私のミッションは犬たちが人と接していくための基本的なマナーを守り、人と楽しく何かができるようにすることでした。そのために犬たちをトレーニングしていくということだったので、次のステップとしてこの2つをチョイスしました。

まずはHeel についてですが、この場合犬が人の左側に座り、向きは人と同じ進行方向を向いて、人と平行にならなければなりません。始めた時の大和はSitは完璧に出来たものの、私と向き合った位置でしかできなかったので、人の横に付くなんて考えは彼にはなかったようでした。このトレーニング方法は、向き合った状態から私の横に来ることができるように、おやつを持って誘導します。足を後ろに引いて手で誘導させながらUターンすると犬もUターンして私と同じ進行方向になります。一見簡単に見えるのですが、少しでも誘導する軸がずれると犬も平行に向いてくれません。またそこで座らせるためには犬が食べれそうで食べられない高さで自然に座ってもらえる位置を意識しておやつを持たなくてはいけません。これまた難しいトレーニングでした。しかし大和も徐々に人の横に付く抵抗は無くなり、自然に横で座るようになってきました。これは最後まで日々続けていたことです。

Through (股くぐり)は、今までやってみたかった芸で、私も初めて教える芸でした。これもおやつで誘導しながら「Trough 」と声をかけますが、初めは大和も「ここを通るの?」みたいな感じで、戸惑っていましたが、繰り返しやっていくことでその抵抗も無くなってきました。ただこれも見た目と違い、やってみると慣れるまでスムーズにできないもので、おやつを持ち替えながら犬が完全にくぐり切るまで誘導し続ける必要がありました。ただできるようになってくると一緒にすることが面白くなってきます。

新しいトレーニングでどちらにも言えることは、わたしも初めは慣れなくて、誘導が大和にとってわかりにくかったなということです。その反省を踏まえて、大和でいきなりする前に自分でイメージトレーニングをしてみて、大和の背の高さを意識して正しい向きで座らせるための誘導の正確さを鏡の前でやってみたりしました。それをするのとしないとではかなり違って、その後は少しずつですが大和とのトレーニングがスムーズになって来たかなと思います。犬に指示を分かりにくく出したり、もしくは勘違いさせて犬に間違えさせるようなことは絶対にダメだとわかっていたからこそ、この時も自分の練習や意識が大切だと思いました。 万が一犬が間違えても叱らずに、やろうとしてくれた姿勢を褒めるべきだと今回学んだのです。また、毎回最後は大和が完璧にできるWaitやおいでをさせて、楽しく終われるように少しやり方も工夫をしてみました。毎日が「反省して考えてやってみる」の繰り返しで、学び続けています。

記録も残すはあと一回になりましたが、全ての成果を伝えたいと思います!ぜひ、ご覧ください!