大和と蓮の日記 2

こんにちは、インターン生のYukineです。
今日はいよいよ、インターンのスタート地点での体験記録となります。
最初にわたしが行った大和の基本的なトレーニングは、Sit(座れ) 、Look(アイコンタクト)、そして慣れて来た頃に教えたWait(待て) の3つです。どれも、基本的で人と関わるためには必須なことです。

まず、初日に彼の現状やどんな風にトレーニングしていけば良いのかをチェックしました。 Sit は既に教えてもらっていたようで、出来始めている状態。その他はまだでしたが、トレーニングの時間という認識も彼にはまだなかったので、リードをつないで人の指示を聞くというのも初めてのようでした。そして、それぞれのトレーニングをどうやって教え始めたのかについてですが、食べるのが大好きな大和には、いつもおやつ(小魚)を使って、成功したら褒めてご褒美としておやつをあげるというやり方を繰り返していました。

Sitは結構できていたのでもっとスムーズにできるように、普段から大和に会うたびさせていました。必ず触る前に座らせて、ちゃんとできれば構ってもらえるという条件を与え、主従関係をつけるためにこの方法でしていました。成果としては日に日にすぐ座るようになって来て、かなり変化が現れたように感じました。次の目標はこれを習慣化していくことだと思います。

Lookは 人の目を見る というトレーニングですが、最初はおやつで目線を誘導して、彼にわたしの目の位置まで顔をあげさせるというのが最初のステップでした。慣れてくれば徐々におやつではなく指を使って合図してLook という意味を理解してもらいました。
実はこれが意外と難しくて、本来 犬たちの間で相手の目を見るということは、威嚇している、喧嘩しようとしているという意味があり、飼い主に対しても普通は目を合わせようとはしません。しかしアイコンタクトができるようになることで、互いに顔の表情で感情をシェアできるようになるため、アイコンタクトは人と犬の間で信頼関係を築く為は必須だと思います。3週間ほどこれを続けてきましたが、Lookというトレーニングを理解してもらうのに時間がかかり、まだ完璧にこなせていません。きっと大和は「Lookってなんだ?とりあえず上見れば良いってことか?」という風に思ってたのではないかと思います。進歩としては、おやつを使うとだんだんと見てくれるようになり、徐々に「ヤマト~、Look!」と声をかけたりすると音にも反応しやすくなって、顔をあげるようになってきました。しかし今では逆に、わたしの指をよく見るようになり、おやつの欲も増してチラチラとおやつの方を見ながらも必死に指を追いかけるような感じになってきました。彼の目線はコロコロ変わってしまうので、わたしの目を見てくれた その一瞬を逃さずに褒める難しさと、指での合図を徐々に減らしていかなければならないという課題が残るトレーニングとなりました。

そして3週目にして新しくWaitを教え始めました。初日ではわたしが少しでも動くと待てずに動き始めていたのですが、日々のトレーニングで少しずつ待てる時間と距離を増やしていき、なんとか20秒と4歩まで待てるようになりました。しかし、わたしが後ろを振り向くとやっぱり待てずについてきます。そこでやってみたのが、朝夕のご飯の時間に、出来るだけ大和から遠い場所に立ち、Waitの指示を出して待たせ続けるという方法。毎回遠いところから「Wait」と言いながらこれでもかとしつこく待たせたので、変ではありましたが、これをやってみると大きな変化がありました。

一度面白いことがありました。意地悪ですが私が許可するまでご飯をたべさせないようにして、大和がギリギリ見えなくなるくらいのところまで離れてWaitをさせたことがあります、その時は私の顔が見えなくなった瞬間で食べようとしていました。やっぱり、見えていないとわかった瞬間「食っちゃえ!」と思うなんて、犬は人と同じで賢いな〜と思いました。その後はどんな所に私がいても頑張って我慢できるようになり、トレーニング中でもわたしからかなり遠いところで待てができるようになりました。もちろん後ろを向いても待てるんです。すごいです。これは忘れないように、今後も続けていくつもりでいます。

ギリギリまでwait!