年末の大型台風被害後に、第1次支援活動を行い、1月には2回目の大規模な支援活動を予定しておりましたが、年明け現地でのコロナ感染の再拡大により、行政から被害を受けた山間部の村への支援活動への許可が下りず延期しておりました。
すぐに支援が必要な方々が大勢いるにも関わらず、本当に悔しい気持ちで一杯です。
そんな中、2月13日に比較的入りやすい山間部の村へ、2回目の災害支援へ入りました。
この村は、これまでDETiやイマジナスで教育支援や所得向上を行なってきた村です。
コロナ禍でも比較的アクセスしやすい人間関係が築かれている場所でもあり、被害状況の把握をかねて、現地スタッフが悪路を経て入りました。
<支援概要>
場所:ザンボアンギータ市 Pulang Yuta村/ Kabiyabsan村(DETiからバイクで1時間)
人員:スタッフとボランティア7名(内、村の小学校教師1名)
交通手段・機材:ハバルハバル(オフロードバイク)2台、小型トラック
対象世帯:約100世帯
方法:一軒づつ徒歩で訪問し被害の状況を確認し、生活必需品を配布する
<現地の状況>
今回入った地域は、サトウキビ農家(小作農)が多い地域で、災害以前から世帯所得が低く、教育へのアクセスも不安定な場所です。
道中、顔見知りの子どもたちに出会い、台風後の生活状況を聞き取り、スナックを渡しました。
まずは子どもたちが無事にいてくれて安堵しました。
子どもたちが通う小学校の旧校舎は風圧で倒されている状態でした(写真)。
各世帯を訪問し声かけを行いました。
台風による家屋の被害は修繕可能な破損がある世帯が殆どでした。
元々、竹で作った簡素な高床式の家屋なので(見た目は被害を受けているように見えますが)、修繕しながら本来の生活しているという感じです。
会う人会う人、台風時の異なるストーリーを話してくれましたが、その中でも、台風で家屋が倒壊したお年寄りに出会いました。
スタッフが支援物資を手渡すと、何度も何度もお礼を言われ感謝されていたのが印象的でした。
家屋の修繕など別の支援を検討中です。
今後、元々の生活が脆弱な地域なので、継続して状況を把握し適切な支援の方法を模索してく必要があります。
災害がきっかけで学校を中退したり、家族が離散する恐れがあるからです。
その他、これまでの支援状況
1.被害が特に大きい地域へのへの災害派遣、緊急支援物資(約200世帯)
→約300世帯完了
2.現地のイマジナス・DETi(学校)スタッフ家族への家屋修繕費用、必要物資(約20世帯)
→14世帯へ3~5000ペソ支給完了/その他、状況把握中 *5000ペソは一月分の世帯収入に相当
3.奨学金対象生徒の家族への支援(10世帯)
→安否確認完了/10世帯へ各1000ペソの現金と500ペソ分の生活用品の一時支給を検討
4.特に被害が大きかった世帯への住居関係支援
→情報収集中
5.村の小学校の復旧
→Kabayabsan村の学校校舎の復旧支援等を検討中
6.現地拠点となるイマジナス・DETi(学校)の建物修復
→倒木の除去や清掃を実施/大型家屋の修復は未着手
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